物販系EC市場の伸び率が2年連続で1桁 中小規模のネットショップが生き残るには?

店舗運営

こんにちは!

楽天ネットショップの売上を上げる専門家【楽サポ】の大野です。

EC業界が伸びている・楽天市場も伸びていると聞いて、どのくらいの人が「そう思う」と答えることができるでしょうか?

おそらく大部分のネットショップ経営者は、自店舗が伸びている実感はないと答えると思います。

その実感は当たっています。

EC業界の伸び率

実は近年のEC業界の伸び率が落ちているというデータが先日発表されました。

経済産業省が2019年5月16日に発表した2018年の「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」では、物販系BtoC EC市場の伸び率は2016年の10.6%から、2017年は7.5%、2018年は8.12%の1ケタ台の伸び率にとどまりました。

報告書の中で、伸び率が落ちた原因のひとつとして、「EC業界における価格競争の可能性」について言及されていました。

価格比較サイトも充実しており、インターネット上では同一商品、類似商品の価格比較が容易である。インターネット内即ちBtoC-EC同士での価格競争も生じやすいと推測できる。


平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)

価格競争がここまで激化しているのは、メーカーが自らネットショップサイトを持ったり、店舗での小売業態を中心とする大手業者がネットショップに参入してきたのが原因です。

もちろんそれまでも価格競争はありましたが、普通に物をメーカーから仕入れている店舗はいずれは淘汰されてしまいます。

また、競合の出現以外にネットショップの成長を鈍化させているのは、送料の値上げも原因です。

送料が値上がりしたにもかかわらず、送料を上げていないお店がたくさんあります。

それは競合との価格勝負をするためや、お客さんの買い控えを防ぐためですが、いつかは送料を上げざるをえない日が来るでしょう。

「価格競争 」 よりも「価値競争」へ

今後、中小規模のネットショップが生き残るためには、「価格競争」ではなく「価値競争」へシフトする必要があると感じています。

値引き販売はたしかに即時的な効果があります。しかし、大規模の店舗がさらに安い価格で売り始めると、中小規模の店舗は対抗できなくなります。

ですので、中小規模のネットショップが生き残る道は「価値を提供する」ことに徹底すべきです。

ここでいう「価値」は商品が持つ機能的な部分ではなく、商品を手にしたときに得られる感覚・気分など心理的・感情的な効用のことです。

たとえば、「世界最軽量のノートパソコン」の機能的な面は
・軽い
・今までの半分の重さ
などです。

一方で「価値」というのは
・カバンが軽くなって肩こりが解消する
・出張時の移動が楽になる
などです。

まとめ

中小規模のネットショップが大規模のネットショップと同じ戦い方をしていてはいずれ疲弊してしまいます。

商品を購入するユーザーは、どのような気持ちになりたくて商品を買うのか?

今後この意識を常に持ちながら、店舗運営を心がける必要がありますね。

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